室内犬の飼い方・しつけ方

30年以上犬を飼い続けた経験から、犬の飼い方を説明します!

犬の欲求について

 

 

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犬が犬らしく生活するために必要な事

 

 

犬は寝床と食事を提供してもらい、

散歩に行くだけの毎日では満足出来ません。

 


犬が犬らしく豊かな生活を送るためには、

日常的な世話の他に、

最低限、次の7つが必要だと考えられます

 

 


①快適な生活空間

②臭いを嗅ぎたい欲求

③かじりたい欲求

④社会的な関わり

⑤エネルギーを十分に発散させる

⑥体を健康に保つ

⑦犬の個性の尊重

 


これらが出来ていれば、犬はストレスも少なく、

のびのびと生活できるでしょう。

 

 

 

 

犬との生活はギブ&テイクで

 

 

犬があなたの言う事を聞くのは、

それだけ得るものが大きいからです。

 


犬への不満を口にする前に、

まずはあなたから一定水準の生活を提供し、

愛犬の生活が楽しく満ち足りたものとなるように

努力する事です。

 


そうすると犬は、時には予想以上の奉仕をして、

あなたを喜ばせてくれるものです。

 

 

 

 

犬の欲求について

 

 

①快適な生活空間が欲しい

 

狭い、暑い、汚いなど落ち着かない空間にいる事は、

犬にとって大きなストレスになります。

 


広さ


狭いケージに長時間閉じ込められっぱなしでは

ストレスがたまります。


長時間留守番をさせるなら、部屋でフリーにさせるか、

サークルで囲った広めのスペースを用意し、

ある程度動き回れる空間を作ってあげて下さい。

 


温度


犬種や年齢にもよりますが、

一般的には人間よりも暑がりです。

 


湿度


ジメジメした場所は犬も苦手です。

 

ハウスは風通しの良い場所に置いて下さい。

 


騒音


聴力の発達している犬にとって、

大きい音はかなり気になるものです。

 

 

吠えたり、怖がったりするようであれば、

窓を閉めるなどして、

なるべく音から遠ざける工夫を。

 

 

 

②臭いを嗅ぎたい

 

 犬にとって臭いを嗅ぐ事は、とても強い欲求です。

 


犬の嗅覚は人間の1000倍以上と言われ、

臭いを嗅ぐ事で、様々な情報を得ているのです。

 


ですから、散歩に出かけたら、

存分に臭いを嗅がせてあげて下さい。

 


ただし、臭いを嗅ぐ場所は、あなたが選んで下さい。

 


拾い食いしそうな場所や、マーキングしそうな所は避け、

安全で周囲に迷惑をかけない場所で、

気の済むまで臭いを嗅がせてあげて下さい。

 


草むらで臭いを嗅がせると

伝染病がうつると心配する人もいますが、

きちんとワクチン接種を受けてうれば、

その可能性はほとんどありません。

 

 

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③かじりたい

 

 「かじりたい」という欲求は犬にとって大変

強いものです。

 


特に子犬は好奇心が強く、

また歯の生え変わり時期のムズムズ感もあって、

この欲求は強くなります。

 


子犬には、

思う存分かじっていいおもちゃを与えましょう。

 


十分にかじる欲求が満たされていれば、

むやみに部屋の中のものをかじったり、

イタズラする事も減ります。

 

 

 

④人や犬と関わり合いを持ちたい

 

 犬は常に他の犬や人と関わりながら

生活したいと望んでいる動物です。

 


声をかけたり、触れたり、抱きしめたり、遊んだりと

たっぷりとコミュニケーションをとる事が大切です。

 


また、散歩に行った時は、他の犬と遊ばせたり、

家族以外の人ともコミュニケーションを

とらせてあげましょう。

 


ただし、他の犬や人が苦手な犬もいますので、

そういう場合は無理に接触させる必要はありません。

 

 


⑤エネルギーを発散させたい

 

 犬種にもよりますが、犬はかなり体力がありますし、

疲れるまで存分に体を動かしたいと思う動物です。

 


まだ若い、2歳くらいまでは、1日1回は、

「肩でハアハアと息をして、口を開けて舌を出し、

舌の上には白い泡が出る」

くらい疲れる運動をさせるのが理想的です。

 


しかし、毎日そこまで運動させるのは現実的には

難しいと思います。

 


あなたが忙しくて平日は無理だとしても、

休日にはたっぷりと運動させる時間を

とれるように工夫して下さい。

 


また、体だけでなく、

頭を疲れさせる遊びをする事も大切です。

 


体力的な欲求を満たす運動ばかりしていると、

犬の運動量がエスカレートし、

あなたがついていけなくなってしまう事も

考えられます。

 


体と頭をバランス良く使う事が健全な成長を促します。

 

 

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⑥健康でいたい

 

 健康であるかどうかは、

何よりも優先的に考える事です。

 


犬は言葉で痛みを訴える事が出来ないので、

あなたが体を触ったり、行動を観察する事で

気付いてあげなければなりません。

 


ブラッシングの度に嫌がると思ったら体に傷があった、

排泄の失敗が多いと思ったら泌尿器系の病気が

あったなど、

問題行動だと思っていた事が、

実は病気や怪我だったという事があります。

 


犬の様子がおかしいと思ったら、

すぐに病院でチェックしてもらいましょう。

 


また、狂犬病ワクチン接種、混合ワクチン接種、

フィラリア予防などを徹底し、

重大な病気から愛犬を守ってあげて下さい。

 

 

 

⑦個性を尊重して欲しい

 

人間と同じように、犬もそれぞれ性格や能力が違います。


それぞれの性格をよく理解して

つきあっていく事が大切です。

 


また、一般に短所と思われるような事でも、

日常生活に支障がないならば

無理に直す必要はありません。

 

 

 

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